会社を選ぶ時に結構重要視するのが「社会保障がちゃんとしているかどうか」というところなんじゃないかな、と思います。
社会保障がきちんとしていない、中でも「厚生年金を払ってもらえない会社」で働いているとかなり恐ろしいことになるんですよ。
実は私の家族が厚生年金を払ってもらえない会社ですでに10年も勤めてしまっていて…
実際に厚生年金がない会社で働くとどれだけ恐ろしいことになってしまうのか計算してみました。
小さい会社には厚生年金がない
そもそも家族が働いている会社に厚生年金がないなんて知らなかったんですよね私…
最初から知っていれば止められたものの、でも家族が働き始めたのは10年前ですから私はまだ10代で厚生年金という言葉もよくわかっていない頃だったわけなんですけど笑
- 株式会社や有限会社などの法人の場合
- 従業員が5人以上の個人経営の事務所
これに該当する場合は厚生年金に加入しなくてはいけない決まりになっています。
これに該当しているのに厚生年金に加入していない事業主も結構いるみたいです。
厚生年金払うとなると、従業員全員の厚生年金の半分を会社が負担しなくてはいけなくなりますからね。
家族が厚生年金がない会社で働いているということを知るまでは、
この決まりについても知りませんでした。
知らないと損する世の中のことってこんな感じでいっぱいあるんだろうな〜
ちなみに家族が働いているところは、従業員はたくさんいるんだけど
「常勤」となると2人しかいない、ということでした。
家族は常勤なんですけどね笑
つまり従業員数が少ないので、厚生年金に加入しなくてもいい事業者、ということなんですよね。
これは怖い。
年金のシュミレーターを使ってみた
じゃぁ実際、厚生年金があるのとないのだと老後がどれくらい変わってくるのか、ということを調べてみようということになりまして
ネットで一番シンプルなシュミレーターがあったので、これを使ってざっと計算してみたわけです。
このままあと10年働いたとして、
勤続20年になるわけだから、厚生年金がどれくらい変わるのか、ということを調べたら
なんと月に6万円くらいプラスでもらえることがわかったんですよね。
月に6万円ですよ?
老後一年長生きするだけで72万円もらえるということです。
厚生年金のある会社にちゃんと勤めていればもらえるはずの金額なのに、
厚生年金のない会社に入ってしまうとこれだけ損するのです。
10歳長生きすれば720万円。
20歳長生きすれば1440万円です。
長生きすればするだけお得ってすごく気持ち的にも嬉しいですよね。
でも厚生年金のない会社だからこれがもらえない。
国民年金、つまり基礎年金だけでは到底生活できなさそうな年金しかもらえません。
そうしたら年金とあとは貯金を切り崩して生きる生活になるでしょう。
きっと家族が老後を迎える頃は、医療ももっと発達して寿命が今以上に伸びていると思います。
そんな中長生きしていくのに「これ以上生きたら貯金が足りなくなる…」なんて思いながら生活するの嫌ですよね…
厚生年金のある会社とない会社で具体的に老後にもらえる年金の額がどれくらい変わってくるのか、ということを数字で知っておくと
厚生年金がない会社がどれだけ自分にとってマイナスになるのか、ということがよくわかると思います。
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退職は結構簡単だと思う
結局家族も厚生年金がない、ということのヤバさがわかったみたいで、
退職をすることになりました。
厚生年金がないのがどうしても老後心配で、という理由を話したら
代替案がないか(例えば賞与を出すとかで補填する)というのを一生懸命考えてはくれたそうですが
やっぱり年金に代わるものを事業者が個人に向けて用意する、なんてことはできないですよね…
だって年金は老後、生きている限りもらえるものなんだから。
ということで最終的には「厚生年金の代わりになるものはどうしても用意できない」ということになり、
退職も穏便にいきそうな感じでした。
それを言われたらどうしようもない、というのが企業側の本音ですよね。
退職する時ってどうしても結構引き止めにあうものですけど
厚生年金がない会社の場合は、それを理由にすれば案外簡単にやめられるのかもしれないな、と思いました。
やっぱり厚生年金がちゃんとある会社で働く、ということは大事だと思います。
ぱっと見の条件がよくても、そういうところはしっかり確認した方がいいですね。
もし今厚生年金がない会社で働いているのだとしたら、
ちゃんと厚生年金を払ってくれる会社への転職を検討した方がいいと思います。
いくら条件がよくても、やっぱり年金って自分の老後を支えてくれるものだし、
確かに年金は崩壊するなんて言われていますけど、それでも下手な投資をするよりは確実だと思いますよ。
銀行にお金預けてもお金は増えないですからね。
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では今日はこのあたりで。